誤解について
「誤解が悪いわけではない。
思想家というものは、既存の理論を誤解して、それを自分の道具に組み立ててしまうものである。
そうでなければ思想家ではなく、注釈家か護教家になってしまうだろう。」
(メルロ=ポンティによるフッサールの「誤解」について、中山元)
この人はいいこというなぁ。
と思って彼が訳したカントの『永遠平和のために』を買ってみた。
カントの「世界公民的見地から見た普遍史の理念」が研究の視野をちょっとだけ広げてくれた。
こっちも読もうかな。
「昨日、岡本敏子さんにお聞きした、太郎のこんな発言。
『誤解の満艦飾になれ』。
理解されよう、誤解されないようにしよう、
自分をこんなふうに見てほしい・・・・そんな望みを捨てる。
岡本太郎は、誤解を勲章のように飾って生きた。」
(ほぼ日手帳の10/30より)
強くなれ、と太郎は言うのだ。