マイノリティとイノベーション
"The key is to find the actionable investments where you disagree with the consensus".
ベンチャーキャピタリスト・Paul Kedroskyの言葉。
今日、親父が面白いことを言っていた。
今の関東平野のような平地部分は、昔は使い物にならない土地だった。
葦が生い茂る湿地帯で、人が住めるような場所ではなかったわけだ。
でも灌漑などの新技術が生み出されると、そこが社会の中心に躍り出ることになる。
新しい文明はいつだって辺境から動き出す。
世間の「常識」への違和感が投資のチャンスに繋がる。
前にも引用した、笙野頼子『水晶内制度』の中の言葉。
どこだってそうなのだ。あらゆる国々に合わせてそこの国民は各々にクルう。「どうかしている」事、それがそこでの平穏な生活を保つ唯一の方法なのだ。どんな場所ででも。
「マネジメントの父」、ピーター・ドラッカーはこう言った。
リーダーの主要な課題は、いかにして各種のバランスを上手にとるかである
だからこそ、Web2.0が政治学にとって大きなヒントになるんじゃないかと思う今日この頃。
Christopher Alexanderの「A Pattern Language」から。
ロングテール
インターネットの過半数を占めているのは小規模なサイトだ。小さなニッチが、インターネットで実現可能なアプリケーションの大半を占めている。したがって:ユーザーセルフサービスとアルゴリズムによるデータ管理を導入し、ウェブ全体――中心部だけでなく周辺部、頭だけでなく長い尾(ロングテール)の先にもサービスを提供しよう。
ユーザーによる付加価値創造
競争力のあるインターネットアプリケーションを構築できるかどうかは、企業が提供するデータに、ユーザーがどの程度データを加えられるかによって決まる。したがって:「参加のアーキテクチャ」をソフトウェア開発に限定するのはやめよう。ユーザーが無意識に、または意識的にアプリケーションに価値を加えられるようにしよう。
政治的マイノリティは、実はロングテールであるかも知れない。
イノベーションは、そこからこそ生まれるのかも知れない。
グリーンデイだって歌ってるじゃん。