葉桜の季節にティファニーで朝食を

ティファニーで朝食を

ティファニーで朝食を

村上春樹が訳した、『ティファニーで朝食を
表紙カワユス 表紙を取るとよりカワユス


ホリーは、名前のない猫と暮らしている

私たちはお互い誰のものでもない、独立した人格なわけ。私もこの子も。自分といろんなものごとがひとつになれる場所をみつけたとわかるまで、私はなんにも所有したくないの。そういう場所がどこにあるのか、今のところまだわからない。でもそれがどんなところだかはちゃんとわかっている

兄のことを「頭が弱い」とかって言っちゃうホリーに、私たちのために戦っている人を悪く言うなとマグが言うと(ホリーの兄のフレッドは、兵隊なのだ)、ホリーはこう返す

何よそれ?戦時再建の売り込みか何か?

マグは、ベッドの上での普通について語るんだけど、ホリーはこう言う

でも私としては普通よりは自然になりたいんだ

ホリーはつまり、自然に、正直に生きたかった。そしてそれは、理念でも信仰でもなくて、もっと実際的なものだった。だから、不正直な心を持つくらいなら、癌を抱え込んだほうがマシだって思ってる

癌はあなたを殺すかもしれないけど、もう一方のやつはあなたを間違いなく殺すのよ


ホリーが、ドクに(あるいは自分に)言った言葉

空を見上げている方が、空の上で暮らすよりはずっといいのよ


もう一冊。他には何を読んだっけ。忘れちまつた

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

あのかっこいい画家を思い出した。