いろいろと思ったこと。

1/11
事務所に行ったら、はたこに会った。帰り際に、ちょっと話した。
俺が親父に言われて、ドキリとしたこと。毎晩パソコンに向かってカタカタやってる俺に向かって、親父が言った言葉。


「おまえ、確かにアウトプットも大事だけど、出してばっかでインプットがなかったらいつか枯れちゃうよ」


はたこに話したら、彼女も同じようなことを感じてたみたいだった。
最近本とか読んでなかったなぁって。


本も山ほど読んで、授業もちゃんと聞いて、ドキュメント番組にかじりついて衝撃を受けたり、ノンフィクションの映画を観て怒りと悲しみを抑えられなくなったりしていた時は、伝えたいこと、言いたいことがあふれるほどあった。
それをうまく伝える術を持たずに、体の中は想いではち切れそうだった。


そうして、その想いをみんなに伝えたくて、どうしようもないことをどうにかしたくて、おれは少しずつ動き出したんだった。
でも、いろんなことをやってくうちに、そういうことをちょっとずつ忘れていってた。
気づいたら、なんかちっちゃくまとまって、何でもそれなりにこなせるだけの人間になっていた。


ヤバいな、これは。
危険だ。
今は、鮮烈な怒りとか、突き抜けるような悲しみとか、感じることが少なくなった。
感受性が、枯れてきている。


俺が本当にしたいことは何なんだろう?
就職活動をやっていると、そういうことを否が応でも考える。


外資系の投資銀行で市場と熾烈な闘いを繰り広げたいのか?
コンサルティングファームでクールに経営戦略を打ち立てたいのか?
それとも商社で世界を飛び回りたいのか?
ディベロッパーとして巨大なビルを建設したいのか?


とりあえず、「本読もっか」ってことになった。
心に響く本があったら、お互いに教えあおうよって。



1/13
横浜のベイシェラトンの一室で開かれたBAIN&COMPANYのセミナーに出た。
ゼミの友達も来てた。帰り際に、いろいろと話した。


自分が本当にやりたいことは何なのかって、難かしいよなぁって。


金?
それもある。


デカい仕事がやりたい?
それは規模の話か?じゃあ金額?
世界を舞台にすること?それとも自分の裁量が大きいこと?


社会に貢献したい?
どうやって?


1/20
この日はUBSの債券本部のセミナーでゼミの友達に会って、飲み屋で話す。


なんかさぁ、俺が思うのは、やっぱワクワクしないとダメだろってことなんだ。その仕事をしてる自分が鮮明に浮かんで、その場面を想像すると心臓がドキドキしないとダメだと思うんだよね。
俺は、自分がコートに立って、バスケの試合で活躍してる場面なんか思い浮かべたらマジでドキドキするし、今すぐにでもボール持って走りたくなる。そんな気持ちが持てる仕事が見つからないかなぁってさ、思うんだよね。
だって人生短いぜ。気づいたら21だった。たぶん次に気づいたら40才。結婚して、子供がいて、ふと立ち止まるともう60。定年して、あっという間に死んじまう。
楽しまなきゃダメだろ。仕事の後の飲みと週末のゴルフだけを生きがいに、一日8時間週5日も堪えつづけるなんて効率が悪すぎる。


じゃねぇ?
こんなことを、沼田と去年の本会議中によく話してたことを思い出した。