クルカとリピンスキーと小泉、そしてマイノリティ・アドバンテッジ
ちょっと前まで首相をやっていた小泉さんは、オペラ通なんだって。
んで、彼はポーランドのヴァイオリン音楽にも詳しい。
その巨匠のひとりが、日本に来た。
コンスタンティ・アンジェイ・クルカさん、今年六十歳。
駐日ポーランド大使館で、彼とワルシャワ在住のピアニスト平澤真希さんが二重奏。
それに参加して、小泉さんは彼の演奏がリピンスキの作品の演者として最高だと褒め称えて、大喜び。
まさかついこの間まで日本のシュショウだった人がファンだなんて思ってなかったから、クルカさんは超びっくり。
この話を読んで、先輩の文章を思い出した。
リピンスキは、イタリアの大ヴァイオリニストで作曲家のパガニーニが認めた作曲家。
でも、ポーランドでもヴァイオリンの研究してる音楽学者くらいしか知らないよって感じのマイナーな人。
クルカだって、そんなに有名ってわけじゃないし、日本での知名度も高くない。
その組み合わせが大好きな、元シュショウなんて完全にマイノリティだよね。
さすが変人。
マイノリティ・アドバンテッジ使いまくり。
ちなみに、ワタシはさっきのパガニーニが「最も偉大なヴァイオリニストは?」って聞かれたときの答えがすきなんだな。
一番は知らないが、二番はリピンスキだ
へへへ、これこそライバルっしょ。
あと、この人ヴァイオリン上手すぎて「悪魔に魂を売った」とか言われたんだって。
そんなヤツは「一番はわかりゃんけど」なんて可愛げな発言はしないよなあ。
写真はピアニストなのにポーランドの首相になっちゃったパデレフスキさん。
髪型に親近感。