どこもかしこもロバのウンコよ。

perman2008-06-16

ふと思った。
タイプは?って聞かれたら小林緑って答えようかな。
古本屋の小林緑。


ノルウェーの森は、どちらかといえば、深い森というよりは大きな川を思い出させる。
静かに、でも奥底に力強い流れを抱える、有無を言わせぬ川だ。

たくさんの、(そう、ほんとうにたくさんの)人が死んでいく。
不完全な自分や、不完全な世界を許すことができずに。


レイコさんの言うとおり、僕たちは定規で長さを測ったり分度器で角度を測ったりして銀行預金みたいにコチコチと生きているわけではないのだし、(そういえば、人生を、残された時間を、銀行預金に例えて日々を大切に生きろっていう話があったなぁ)

緑ちゃんの言うとおり、どこもかしこもロバのウンコなのだ。ここにいたって、ウルグァイに行ったって。世界はロバのウンコなのだ。


それにしても、ビートルズノルウェイの森なんていう曲は知らなかった。
ジュリアも。



最近は本ばかり読んでいる。
古本屋で上下セット200円で買ったノルウェイの森を読み終わって、かなり昔に買って本棚に置いたままになっていたハルキ・ムラカミ訳のグレート・ギャツビーを読んだ。

青春の話。
あるいは、フィッツジェラルド自身の話。
彼の人生の話。

最後の一文がかっこよい。

だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのように、絶え間なく過去へと押し戻されながらも。
So we beat on, boats against the current, borne back ceaselessly into the past.


今日の昼休みに、紅いタワーと緑の森のコントラストが楽しめる寺の境内で読み終わったのが、イサカコウタロウの死神の精度。
空中ピエロの方がずっと好きだけど、この本の中で好きな場面が、こんな感じ。

何を笑っているんだ?
眩しいんだよ、太陽が
なるほど 人間というのは、眩しい時と笑う時に、似た表情になるんだな
そうだね 言われてみれば、意味合いも似てるかも
意味合い?
眩しいのと、嬉しいのと。似てるかも
何だそれは
ほんと、眩しいね


ふと、あの夏のことを思い出した。
眩しかった夏のことを。