楽しい国家基本政策委員会、或はイラチはグーグルを救う

皆さん今日は国家基本政策委員会について少しばかり知りたい気分のようですね。


国家基本政策委員会


なんて大事そうな名前の委員会なんだ。


いいですか。
国家の、基本の、政策、についての委員会です。


こうともなると好奇心が刺激されてミルミル知りたくなってきますね。


唐突に思われるかも知れませんが、"no short-term gain could ever justify breaching that trust"というのは、greedyな投資銀行マンについてのHBS教授のコメントではなくて、googleの企業理念の内のひとつです。
本当に唐突で件の委員会と全く関係がありませんね。


ますます国家基本政策委員会について知りたい欲求が加速しますね。


ここまでで既にググってしまった人は、かつてthe Grateful Deadの夕飯を作っていたシェフの同僚になるといいかも知れません。
彼らは"Google believes in instant gratification. You want answers and you want them right now."という理念も掲げています。
イラチにぴったりの会社ですね。


もうほとんどの人が読んでいない気もします。
非常にさっぱりした心もちですね。


国家基本政策委員会 - Wikipediaによれば、http://www.shugiin.go.jp/itdb_housei.nsf/html/housei/h145116.htmに基づいて設置された委員会だとのことです。


とても興味深いですね。
国会は私たち有権者の代表たる議員の方たちが国の方針を決める場所ですから、ぜひともそこでの審議は活性化するべきですし、私たち有権者の代表たる議員の方たちの中で特に選ばれた人たちが責任を持って担当する政府が政策決定を主導するのは当然とも言えます。
どちらも当たり前に当たり前の仕事を当たり前のように執り行ってくれ、ということですね。
そうですね。
只管に当たり前と言いたかっただけですね。


これでもう誰も読んでいないと言っても過たない状況が出来上がりました。
それじゃあ早速法律の本文を読んでみることにしよう。

総則
第一条 この法律は、国会における審議を活性化するとともに、国の行政機関における政治主導の政策決定システムを確立するため、国家基本政策委員会の設置及び政府委員制度の廃止並びに副大臣等の設置等について定めるものとする。

そのままですね。

附則
第三条 国会審議及び国の行政機関における政策決定システムの在り方については、国会審議をさらに活性化するとともに、国の行政機関における政策決定が政治主導で行われることを一層確固たるものとする観点から、政府委員制度の廃止の日から三年以内に検討を加えるものとする。

今時計を見ましたら3:17とのことなので、正確な日時を調べる気力はもう残されておりませんが、法律は平成11年に公布されて、件の委員会は2000年に設置されたということです。
平成だとか2000年だとかややこしいですね。


今時計を見ましたら3:19でありまして、当初の意図が奈辺にあったのかも定かではなくなってきました。
「国会審議及び国の行政機関における政策決定システムの在り方」なんていう如何にも大事そうなこのテーマについての検討の結果について調べるのは大変に楽しそうですね。


要約すると、国家基本政策委員会は楽しそう、ということですね。
こんな時間まで起きていたのに、何もしないのは癪だな。何か書こう、というその精神が事の発端ですね。


そうなのです。
"constant dissatisfaction with the way things are"
まさにgoogleの哲学を体現したということですね。


ということで、About | Googleはとても面白いと言うお話でした。
見事なまでに平仄が合いましたね。皆さんおめでとうございます。