ピースフル・ロンドン・ソファ

ピースフルな気分だ。

ロンドンの東、セントラルロンドンからあの赤いバスで20分とちょっと。
とある教会の近くのホテル、そのダイニングにいる。写真で雰囲気が伝わるとうれしいんだけど。

安くて小さなホテルだけど、とても居心地がいい。
ハンドメイドのタイルとクリスチャンアートに囲まれていて、
家族経営の暖かさが伝わってくるリラクシングな場所。
（ちなみに朝ごはんコミで、コーヒーと紅茶は１日中飲み放題で、WiFiも自由に使える）

ここはスペイン系のセクシーなおっさんが経営している。
世界中で、色々なサービスを提供して、教育機関を運営して、キリスト教ってうまい具合に人々の生活に入り込む術を心得てる。

出発前の二ヶ月とちょっとは、本当に怒涛のような日々だった。
全速力で走りきった。この1年間半で一番充実していた。

でも。
こうやって落ち着いて、ふう、とソファに座ってくつろぐことはなかった。
どちらがいいとは言えないけど、どちらも幸せな人生に欠けてはならない要素だと思う。

ロンドンは、ニューヨークよりも人種が混ざり合っているように感じる。
なんでだかは、まだハッキリとはわからないけれど。

街を行く人たちも、とても親切だ。
とある貴婦人（と勝手に名づけた）は、ホテルに電話して場所を調べてくれた。
「じゃないと貴方、夜中この辺りを歩き回らなくちゃならないでしょう」

半年。愛すべき会社がくれた非日常の時間。
不況に喘ぐ世界を横目に、海の外を、じっくり眺めて、味わおう。