南の島でアジア太平洋経済圏を感じる

ブリスベンには、500円でカツカレーとか牛丼とか鳥の照り焼き丼を売っているジャパニーズ・ファスト・フードの店がたくさんあって、かなり食欲を誘われる。
ロンドンの人たちとはちょこっとジャパニーズ・フードのイメージが違いそうだなあと思う。
ロンドンでは粋な居酒屋(本当に日本の味を味わえるところもちゃんとあって、そしていつも肌が白い人たちの列が出来ている)か、イケてる金持ちが愛でるNobuか、健康に良い緑茶って感じだった気がする。
ブリスベンでは、安くて早くて旨い、丼モノとスシ・ロールかな。


そういえば、ジョセフ・ナイが次期駐日大使になるみたいだね。
アメリカ人でも、ヨーロッパ人でも、アジア人でも、話していると日本の文化への憧れとかイケてるっていうイメージを持ってることが多くて、嬉しくなっちゃうことが多い。


トーキョーは世界で一番近代的で、ビルは光り輝いていて、全ては自動化されてて、最高にイケてるんでしょ?と訊いてくるグルジア系ロシア人。
日本食は体に良いからね、と良いながら毎回授業の度にマイ緑茶葉を持参するジャマイカ系イギリス人。
目を輝かせながら、一度で良いから日本で学校生活を送ってみたかったなあとマンガのセカイにやられちゃってる航空大学校に通うキュートな韓国人。


ただ逆に言うと、日本食とマンガとトーキョーへの憧れを除いたら、ロンドンとかフランクフルトで日本の影を感じることはあんまりなかった。(がんばれユニクロMUJI!って感じ)
でも、ブリスベンは違う。道を歩いていてすぐに感じるのは、周りが日本車ばかりだってこと。
トヨタもホンダも日産もマツダもスバルも古い車種も新しい車種も、とにかく日本車だらけ。


んでもって歩いている人に目を向けると、アジア人がやたらと多い。
ロンドンは自分がガイジンだって感じないから心地よいな、と思っていたけど、こちらはより親近感が湧くようになっております。
図書館なんかに行った日には、けっこう国際化が進んだアジアの都市にしか見えない。
勤勉なアジア人、ってコトバが聞こえてきそう。


やっぱり、物理的に、地理的に近いっていうのは大事なんだなあと思う。
麻生さんと一緒に御手洗さんをはじめとして財界の錚々たる面々が韓国を訪問したり、ヨーカ堂とか洋服の青山が中国一辺倒をやめてベトナムとかミャンマーとかバングラディシュからの仕入れを増やしたり、最近アジアの繋がりを感じさせるニュースがぱらぱらと流れてる。
排外的になるのはホントに危ないけれど、こういう時にこそ(外に対してオープンな姿勢のままで)地域の繋がりを強めるのは可能だと思うわけです。


そんなこんなでハラガヘッタ。
今日はどんな夕飯(正確に言うと、焼いたベーコンと野菜炒め)をつくろうかな。
(追記:結局、ベーコンと野菜が山ほど入った九州豚骨ラーメンになった。ありがとうインスタントラーメン)