one small step

wired.jpがリニューアル。かつての人気記事が目立つ所に表示されるようになってた。で、見つけた記事。
伊藤穣一が語る「イノヴェイションの民主化」による破壊的変化に応じるための9つの原則|WIRED.jp

1. 強さではなくしなやかさを持つこと。つまり、失敗に抵抗しようとするのではなく、失敗を認め、受け入れた上で、そこから跳ね上がっていくこと。
2.「押す」のではなく「引く」こと。資源を中央に集めてコントロールするのではなく、必要に応じてネットワークから引き出すこと。
3. 安全に焦点を当てるのではなく、リスクを取ること。
4. モノではなく、システムに焦点を合わせること。
5. 地図ではなく、よいコンパスを持つこと。
6. 理論ではなく、実践に基づくこと。なぜそれが機能するのかわからないときもあるが、大事なのは、理論を知っていることではなく、それが機能するということだ。
7. 服従ではなく、反抗すること。人に言われたことをしても、ノーベル賞は取れない。多くの学校は服従について教えるが、われわれは反抗を賞賛するべきだ。
8. 専門家ではなく、クラウド(人々)に向かうこと。
9. 教育ではなく、学習に焦点を当てること。


瑞々しくしなやかでありたいけど、気がつけばガチガチに固まり渇いて脆くなっている。
自分から働きかけて必要なピースを揃えるべきだけど、知らぬ間に待ちの姿勢になっている。


コンパスを信じずに、それを磨きもせずに、つい誰かが作った地図を欲している。
まずは一歩踏み出せばいいだけなのに、それは思いのほか恐ろしい。



イノベーション民主化」は、誰にでも訪れるわけじゃない。
選挙に行かなければ自分の声は反映されない。立候補しなければ当選できない。


破壊的な変化は、いずれ盤石に見えた地面を消し去り、屋根を吹き飛ばし、壁をなぎ倒していく。
その時に、しっかりと立てる場所を見つけ、そこへと自分の足で歩かねば、待っているのは恐らくはあまり愉快でない未来だ。


一歩を踏み出さなくちゃいけない。地面はちゃんと続いてる。
間違ったっていい。コンパスを働かせて、また新たな一足を繰り出せばいい。


靱やかに、強かに。そして軽やかに。身軽でいた方がいい。
余計な荷物は捨てて、一歩を踏み出す。確かな一足を積み重ねる。着々と進む。そうありたい。