まったくなんだって、こんなにも強い風が吹かなくてはならないんだ。
今日も星がとてもきれいだった。
冬はほんとうに空気が澄むのかもしれない。冷たいからそのように感じるだけでなく。
いや、ビールのことを考えるのはよそう。太陽のことも考えないようにしよう。風のことも忘れよう。記事のことも忘れよう。足をかわりばんこに前に出すことだけに意識を集中する。それ以外は、今のところ差し迫った問題ではない。
さいきん幾つかの本を並行して読んでいるんだけど、その中の一冊に出てきた一文。その後で、こんな文が続く。
左手には石ころだらけの荒々しい山並みがそびえている。見るからに不毛な、使い道のない山々だ。いったい誰が、どのような神々が、こんなものをわざわざ作ったのだろう。右手はどこまでも続くオリーブ畑だ。目に見える何もかもが白っぽいほこりをかぶっている。そして相変わらず肌にこたえる風が、海の方から吹き続けている。まったくなんだって、こんなにも強い風が吹かなくてはならないんだ。
なんてことはないんだけど、気に入ったので書き写しておこう。
明日は自転車に乗って遠出をする予定になっている。そろそろ寝なくてはならない。おやすみなさい。