思った通りの挙動が予想できることがUIに求められるデザイン

膝を打つというか、何となく感じてた違和感をきっちり言語化していた人をFacebookで見かけたんだけど、友だちじゃなくてシェア出来ないからこちらにメモ。

ClearのUIみたいなのに対して「誰でも直感的に操作できる」とか評価するやつってバカなんじゃないかと思う。


ああいうのは玄人向けなんだよ。操作がジェスチャの塊ってのは裏ワザ的で、使いこなしてる俺カッケー感が高くて自己顕示欲を満たしやすいんだよ。


ボタンが一切なくてシンプルだから気持ち良いんじゃないの。そういうUIは世の中にいっぱいあるし、そのおかげで毎日いろんな場面でイライラさせられてる。1個のレバーを上下させるだけっていう超シンプルなUIを持った水道の蛇口ひとつとっても、上にやったら水が出るのか下にやったらいいのか傍目に判断できない。やってみないとわからない。シンプルで気持ちいいなんて思ったことがあるかい?


「実行」をタップしたら実行が「決定」される。「キャンセル」をタップしたらキャンセルが「決定」される。こんなシンプルかつ結果が誰でも予想できる気持ちのUIがほかにあるか。ボタンの有無は関係ないんだよ。思った通りの挙動が予想できるということこそがUIに求められるデザインであり、操作した結果、高いUXが得られるためには良いコンテンツこそが必要なんだ。


たとえばClearが良いっていうなら、それはつまり、Clearが自分のToDo処理に見合っていたからだし、日々のたくさんあるタスクそれぞれ自体が、あなたにとって価値のある仕事だったり、魅力あるコンテンツだからなんだよ。


iPhoneがメインじゃないからClearは使ってないんだけど、Yahoo!に買収されて日本でも話題になったSummly(coolでhipなアプリの代表だとされてる)を使っていると、未だに操作をけっこう間違う。しかも、前の画面への戻り方が分からない。


いや、「使いこなしてる俺カッケー感」があって僕は好きなんだけど。